エアーフレイクとは

夢の人口羽毛が日本の最先端技術により誕生

羽毛を超えた次世代の素材エアーフレイク。天然羽毛の形状や特性を分析し、その特殊な形状を再現して羽毛の優れた軽さや保湿性はそのままにマイナス点は改善を加えた次世代バイオメティック繊維素材です。繊維が細くしなやかで弾力性がランダムにカールした繊維が空気を包み込み羽毛を超えた軽さと暖かさを実現した新素材です。

 

1.「Air Flake」とは
「Air Flake」は水鳥の胸毛(ダウンボール)を模倣し、その特殊な形状を繊維で再現したバイオミメティックマテリアル(生体模倣材料)(注1)として開発した全く新しい繊維資材です。
羽毛の最高級品と言われる北極圏に生息する鴨の胸毛(アイダーダウン)(注2)の特性や形状を分析し、開発しました。アイダーダウンは、小さな柔らかい核心から放射状にでているとても細かい羽枝からなりたっています。 それぞれの羽枝は相互に絡みあって、ふわふわした弾力のある毛球を形成しています。これを再現するために新たに当社独自の製造装置を開発し、構造体の形状の検討や素材の組み合わせなどのテストを繰り返し「Air Flake」が完成しました。

 

2.「Air Flake」の特長

「Air Flake」は繊維で作られた画期的な構造体です。その主な特長は次のとおりです。

  1. ダウンボールに類似した単一の構造体のため、フェルト化現象が起こらず極めて軽量でふくらみがあり保温効果が高い。
  2. 水を吸い込んでも乾燥すると元のふくらみに戻り、乾燥性も優れている。
  3. 用途に応じて構造体のサイズや密度を調節することができる。
  4. 空気中での流動性が高く、充填材として使用する場合の取扱いが容易である。
  5. ポリエステルをはじめ、用途に合わせアクリル・ナイロン・レーヨンなど様々な繊維での製造が可能。
  6. 各種素材や加工により、抗菌機能や防炎機能など様々な機能を付加することが可能。

 

3.用途展開と今後の開発

「Air Flake」の構造は、軽量でふくらみがあるため、断熱効果も期待されるので、様々な形状の各種フィルターや保温・断熱材として、産業資材への展開も視野に入れています。また、素材自体にも抗菌性や防炎性などの機能を付与することが可能なため、多方面にわたる資材として開発を進めます。

(注2)バイオミメティックとは
生物の生態機能や構造を解明し模倣再現する技術

(注3)アイダーダウンとは
アイダーダウンは、グリーンランドなどに生息するアイダーダック(本毛綿鴨:ほんけわたがも)の羽毛です。この「アイダーダウン」は“羽毛の王様”とも呼ばれ、世界で超最高級品と言われており、厳しい自然環境を生き抜く鳥の本能からか、成熟した最高の羽毛となっています。

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